ED治療薬・ダポキセチンについて ~ED・AGA治療薬の処方なら茅場町駅前クリニック~


早漏防止薬のダポキセチンとは?

早漏防止薬として多くの人に役立っている『ダポキセチン』。現在、日本国内で100万人以上の方が悩んでいる『早漏』は、自分の意志で射精をコントロールできない状態であり、EDなど性機能障害の一つとされています。今回は、早漏防止に効果の期待される、早漏防止薬のダポキセチンをご紹介いたします。

(早漏の分類)

  • ペニスへの刺激の弱さ=過敏性早漏  
  • 緊張や興奮しすぎが原因=心因性早漏
  • 加齢による射精管閉鎖筋の筋力低下=衰弱性早漏

(早漏の基準)

  • 射精がいつも膣内挿入前または挿入後1分以内に起きる。
  • 膣内挿入後、射精を遅らせることが全くあるいはほとんどできない。
  • 性行為が苦痛、悩み、フラストレーション(欲求不満)、性行為の回避といった消極的行動

(ポイント)

薬剤(ダポキセチン)の作用により射精時間の延長だけでなく、パートナーの女性が希望する挿入時間に近づけ、女性の満足度を高めることも早漏治療の根本といえます。

1.ダポキセチンは、副作用が少なく、安全性が高い。

ダポキセチンは、世界各国で安全性や有効性が実証されていますが、日本国内ではまだ未承認薬となりますので、公的医療保険の適用外で、使用する場合は患者様の自己負担(自費扱い)となります。※世界50カ国以上で承認・販売されています。

2.ダポキセチンは、短時間作用型で性行為前に服用可能。

服用後約1時間で最高血中濃度に到達し、5時間ほどで体外に排出される短時間作用型の薬剤です。

3.ダポキセチンは、現在唯一の経口早漏防止薬成分です。

効果が実感できる持続時間は実際には長くても2~3時間といわれています。

4.ダポキセチンは、三大神経伝達物質の一つであるセロトニンの取り込みを阻害する、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類されます。

(作用機序)

セロトニン濃度の上昇 ▶ ノルアドレナリン分泌の制御 ▶ 脳の過剰な興奮を抑え、射精を コントロール

  • 性的興奮のコントロールができることで、射精のタイミングを自分の意思で制御する

ことができるようになります。

5.ダポキセチンの服用方法

  • ダポキセチンは、性行為前1~3時間前に水またはぬるま湯で服用
  • 服用後約1時間で効果が最も高くなり、効果持続時間は3~5時間程度(個人差あり)
  • 初めて服用する場合は、1回30mgから開始します。最大1日60mgまでの服用が一般的です。
  • 週に1回の服用を継続する方法も推進されています。 性行為の有無にかかわらず継続服用することで、より効果が出やすい状態になると言われています。

6.ダポキセチンの主な副作用

精神障害・消化器障害(吐き気・嘔吐・便秘・下痢など)・神経障害など仮に副作用が発現した場合も、薬学的には24時間以内には消失します。

7.ダポキセチンを慎重に使う必要がある方

65歳以上の高齢者、高血圧・心疾患・前立腺肥大・緑内障といった疾患がある方、風邪などで体調が良くない方、薬に対して何らかのアレルギー症状が出たことがある方など。

8.ダポキセチンの併用注意薬

抗血栓薬(ワーファリンなど)・抗不整脈(キニジン・シメチジン) ・抗てんかん薬(フェニトイン・フェノバルビタールなど)・マクロライド系抗生物質のエリスロマイシン(商品名エリスロシン)・クラリスロマイシン(商品名クラリス/クラリシッド)、抗真菌薬のフルコナゾール(商品名ジフルカン)、尿路結石や前立腺肥大症などに用いるタムスロシン(商品名ハルナール)、抗HIV薬のアンプレナビル(商品名プローゼ) ・ホサアンプレナビル(商品名レクシヴァ)、制吐薬のアプレピタント(商品名イメンド)、カルシウム拮抗性不整脈治療剤のベラパミル(商品名ワソラン)・ジルチアゼム(商品名ヘルベッサー)

9.ダポキセチンを服用してはいけない方

虚血性心疾患や狭心症などの病歴がある、または治療中の方、てんかんの病歴がある方、肝機能障害(中度~重度)の方など。

10.ダポキセチンの併用禁忌薬

イソニアギド(商品名イスコチン)、セレギリン(商品名エフピー)などのMAO阻害薬(モノアミン酸化酵素阻害薬)、パロキセチン(商品名パキシル)・セルトラリン(商品名ジェイゾロフト)・エスシタロプラム(商品名レクサプロ)などのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、ミルナシプラン(商品名トレドミン)・デュロキセチン(商品名サインバルタ)などのSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、抗真菌薬のケトコナゾール(商品名ニゾラール)・イトラコナゾール(商品名イトリゾール)、抗HIV薬のリトナビル(商品名ノービア)・サキナビル(商品名インビラーゼ)・アタザナビル(商品名レイアタッツ)、抗生物質のテリスロマイシン(商品名ケテック)。

以上、今回は早漏防止薬として多くの人に役立っている『ダポキセチン』について、まとめましたが、まだこのような早漏防止薬の存在を知らない方も多くおられます。ダポキセチンは副作用が少なく、安全性の高い薬になりますので、使用上の注意のご確認はもちろん、まずは当院を受診の上、担当医にご相談ください。